今週の注目トピックス

2019年8月14日号掲載記事より

ライオン、2019年1~6月期連結業績発表 海外事業は大幅に利益拡大

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 ライオンは8月7日、ライオンプレスクラブへの決算説明会を開き、小林健二郎取締役上席執行役員、榊原健郎取締役上席執行役員が出席して、2019年12月期第2四半期の連結業績(IFRS)、下期の取り組みについて説明した。
 同期の業績は、売上高1673億3400万円(前年同期比0.7%減、為替変動の影響を除く実質0.5%減)、事業利益124億5900万円(0.7%減)、営業利益128億8900万円(27.9%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益86億8900万円(37.6%減)となった。売上高は0.7%の減少だが、ライオンエコケミカルズ(マレーシア、洗剤原料を製造)を連結対象から外した影響と殺虫剤事業をレックに譲渡した影響を除く実質は0.7%増加。営業利益は27.9%減少したが前年同期にあった固定資産売却益約50億円がなくなった反動があった。
 海外事業は、売上高514億7400万円で前年同期に比べ、1.4%の減少、為替変動の影響を除く実質は0.7%減。前述のライオンエコケミカルズを連結対象から外した影響を除くと2.4%増だった。事業利益は36億6900万円で26.9%増と大幅に増加した。これはマレーシアでの洗剤分野のコストダウン、中国での利益ある成長への転換が大きい。
 なお、下期は「高付加価値化の継続」、「消費増税対策」、「海外事業の強化」を推進する。
 通期業績予想は、売上高3600億円(前期比3%増)、事業利益315億円(11%増)、営業利益310億円(9.3%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益210億円(18%減)。

ファンケル、キリンHDと資本業務提携締結 キリンの持分法適用会社へ

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 ファンケルとキリンホールディングス(以下、キリンHD)は8月6日、両社間での資本業務提携契約を締結。ファンケルは創業者の池森賢二代表取締役会長執行役員ファウンダーとその他の親族などが保有する同社の発行済株式の30.3%(株式取得総額1298億円)を9月6日(予定)にキリンHDに譲渡し、キリンHDの持分法適用会社(議決権割合33.0%)となる。
 本件を発表した同日、両社は都内で共同記者会見を開催。この経緯について、池森会長は「私は今年82歳となった。私がしっかり判断できるうちに社員、役員にとって最良と思える道筋をつけることこそが真の責務だと考え、信頼してファンケルを託せる会社に譲ることを決意した」と語った。
 そして託し先には「ブランド価値を守るため、初めからキリンHD1社と話し合いを進めてきた」といい、その理由として「キリンHD傘下の協和キリン(旧・協和発酵工業)とは20年以上前からのお付き合いがあるが、キリンHDは協和発酵工業の企業風土を尊重し、良好な関係を築いている。キリンHDならばファンケルのブランドを守り、社員、役員も大事にしてもらえると感じた」と話し、今後も「上場維持」での独立性を保っていく。
 一方、キリンHD・磯崎功典代表取締役社長は「事業領域も補完関係にあり、互いの強みを活かし、素材、研究開発、マーケティング、生産、販売に至る全てのバリューチェーンをより強固にし、事業の展開スピードをグローバルで加速できる。今後はより幅広い分野で多くの社会課題解決を目指していきたい」と話した。

キリン堂、ドラッグストア企業初となる大阪府との包括連携協定を締結

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 キリン堂ホールディングスの子会社であるキリン堂は、去る7月31日にドラッグストア企業としては初となる大阪府との「包括連携協定」を締結したことを発表した。
 同社は創業以来、「未病」をテーマに人々の健康を支える活動を続けており、その一環として、これまでも大阪府と連携し、健康チェックのイベントの開催や啓蒙活動など、健康に関する取り組みを行ってきた。今回の協定では、同社の掲げる「楽・美・健・快」(より楽しく、美しく、健康で、快適な生活)の実現のため、地域の人々の「心身ともに健康で、社会とのつながりのある、潤いある暮らしを支援したい」という想いから、健康以外にも連携・協働の分野を拡げている。
 連携分野は、「健康」「子ども・福祉」「環境」「地域活性化」「雇用促進」「防災・防犯」「府政のPR」の7つで、「健康」の具体的な連携事例については、①府民の健康づくりに関する取り組みの推進②健活10の普及・啓発に向けた協力③Well―Being OSAKA Labへの参画を通じた健康経営等の取り組みの推進④泉州農とみどりの健康ご長寿プロジェクトへの参画――などをあげている。
 同社では、「今回の包括連携協定締結を機に、大阪府、関西を盛り上げるべく、長年の経験や実績と新たなアイデアや工夫をもって、さらに連携を深めて地域の皆様の健康な生活に貢献していく」としている。

メディパルHD、2020年3月期第1四半期連結決算は経常利益7.9%増に

 メディパルホールディングスは7月31日、2020年3月期第1四半期連結決算概況を発表。売上高8109億2800万円(前年同期比1%増)、営業利益121億8700万円(5.3%増)、経常利益156億4400万円(7.9%増)、当期純利益78億6900万円(3%減)であった。
 カテゴリー別の四半期業績は、医療用医薬品卸売等事業が、売上高5318億9500万円(0.9%増)、営業利益52億3900万円(27.3%増)。化粧品・日用品・一般用医薬品卸売事業が、売上高2626億3300万円(0.8%増)、営業利益62億5200万円(9.5%減)。動物用医薬品・食品加工原材料等卸売事業が、売上高173億1200万円(4.4%増)、営業利益5億5700万円(23.8%増)となった。
 特に医療用医薬品卸売等事業では、「2022メディパル中期ビジョン」に沿った取り組みを推進。当四半期取り組みについては、物流基盤の強化を掲げ、高品質・高機能で災害対策案で施したALC(ArealogisticsCenter)・FLC(FrontlogisticsCenter)の全国展開を進めた。
 今年6月には「関東ALC」が新稼働するなど安全・安心に対応した物流プラットフォーム構築が進んでいること。また、データ調査企業との協働での医療情報ポータルサイト「ClincalClougbyMEDIPAL」を展開し、医療従事者への情報提供の強化を図っていることなどが、今成果として挙げられた。

エステー、「ムシューダ防虫カバー」でクリーニング店向け新事業を開始

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 エステーは8月5日、カバータイプの衣料用防虫剤「ムシューダ防虫カバー」をクリーニング店向け仕様にした「クリーニング専用ムシューダ防虫カバー」(全3アイテム)を販売する新規事業をスタート。3年後の目標として、全国のクリーニング店約9万店のうち配荷率10%(9000店)、年間売上高2億4000万円を目指す。
 クリーニング店では、クリーニング済みの衣類を返却する際、運搬時の汚れを防ぐためにポリ包装カバーをかぶせることが一般的だが、これではカビやシミの原因になるスチームアイロンの湿気を含んでいることがあるため、利用者は収納時にカバーを外す必要があった。このポリ包装カバーを「クリーニング専用ムシューダ防虫カバー」に替えることで、利用者は店で受け取った衣類をそのままクローゼットなどに収納できるようになる。
 さらに、「吊るす収納」が主流となる中、シーズンオフとオンの衣類を一緒に収納したり、年中吊るしっぱなしにするため、出し入れ時のホコリや色あせなどが気になるが、これに対しても衣類害虫やホコリを防ぎながら次のシーズンまで保管でき、UVカット加工の特殊フィルムのため色あせも防げる。
 なお、同社では、市販で同じ用途として使える「ムシューダまとめてカバー」「同スーツ・ジャケット用」「同コート・ワンピース用」をラインアップしているが、新たにクリーニング店で活用することで、生活者との接点を増やしながら適切な衣類の手入れについて啓発し、さらなる市場拡大を目指していく。


2019年8月14日号 記事一覧

M&A・設立

  • 中部薬品、岐阜県に調剤薬局7店舗開設 地元の調剤専門薬局を買収

会合・発表会

  • イオン、東京地区記者懇談会開催 「モラリティある小売業目指す」
  • 旭化成ホームズ、「共働き家族支援キャンペーン」を今夏から展開
  • ARTISTIC&CO.、ブランドアンバサダー就任記念記者発表会開催

経営・施策

  • サツドラHD、コープさっぽろと包括業務提携へ
  • ユニ・チャーム・高原豪久社長が「企業広報経営者賞」を受賞
  • ライオン、従業員の健康意識の向上などを促す取り組みを順次展開
  • I-neが設立の飲料販売会社に日本コカ・コーラが出資
  • フマキラー、「サッカーマガジンカップ・全国少年大会2019」に協賛
  • ちふれ化粧品、シンガポールで「ちふれ」ブランドのセルフ販売開始

製品・ブランド

  • プラネット、「19年秋冬新製品カタログ」発行 90社1629アイテム掲載
  • デンタルプロ、「ブラックコンパクト」「歯間ブラシ」企画品を限定発売
  • ライオン、「システマ ハグキプラス プレミアム ハミガキ」新発売
  • 大日本除虫菊、「ゴンゴンウォークインクローゼット用2個入」新発売
  • 大王製紙、「グ~ンパンツまっさらさら通気」リニューアル発売
  • J&J、「ジョンソンオイル〈ミニオンデザイン〉」期間限定発売
  • エステー、ハロウィンデザインの「消臭力」限定発売
  • 王子ネピア、「ネピア鼻セレブティシュプレミアム」発売 鼻セレブ15周年
  • 王子ネピア「鼻セレブ」、華麗なる名馬シリーズ第12弾数量限定発売
  • NSファーファ・J、部分洗いシリーズ「ファーファ99's」10月販売
  • 第一三共ヘルスケア、皮膚用薬ワセリン「プロペト ピュアベール」発売
  • アース製薬、「衣類防虫ケア natuvo organic100」など新発売
  • サンスター、高性能脱臭・除菌システムを病院・介護施設向けに発売
  • ニベア花王、「アトリックス プレミアムハンドクリーム」新発売
  • 花王「エスト」、シワ改善美容液「リンクルソリューションプラス」新発売
  • 花王、「バブ」プレミアムシリーズ「バブ for SKIN」新発売
  • カネボウ化粧品、「メディア」からBBクリームなど発売
  • PRページ ライオン 「ソフラン アロマリッチ」改良新発売

宣伝販促

  • ユニリーバ「ラックス」、アン・ハサウェイをブランドアンバサダーに起用
  • WADAI ジェクス、大阪・道頓堀でコンドームのCMを放映開始
  • シック・ジャパン、消費者キャンペ実施中 人気お笑い芸人カミナリを起用
  • ユニリーバ、「ラックスガール」新メンバー4名を決定
  • ライオン、献立作りサポート「リード レシピアシスタント」アップデート
  • J&J「リステリン」、TikTok初の“歯が白くなる”スタンプを提供

決算

  • アイスタイル、2019年6月期決算は増収減益 中期経営計画を1年延期

研究開発

  • ユニ・チャーム、「手拇指球に触れるおむつの隆起がもたらす効果」を研究
  • マンダム、「女性ホルモンが肌のバリア機能に与える影響」研究で受賞

調査・統計

  • KSP-POS 2019年7月 カテゴリー別ランキング
  • 東家同 19年7月度市況調査 TPパルプ価格の引き上げ継続

イベント・展示会

  • サンギ、「歯が命アワード2019」開催 卓球・水谷隼選手が受賞

施設・店舗

  • ライフコーポレーション、「ルフロン川崎店」開店内覧会を実施

時評・コラム

  • 泡沫 景気減速の契機にならないか

特集 【洗濯用品】

  • 洗濯関連用品市場 18年は数量・金額とも微減 液体洗剤が堅調に推移
  • 花王 「アタックZERO」が洗濯に革新 「バイオIOS」を使用
  • サラヤ ヤシノミランドリーシリーズが好調 特長わかりやすいデザイン
  • ライオン 「トップスーパーNANOXニオイ専用」新発売
  • ピジョン 酸素系漂白剤「つけおきクリアベビー」新発売
  • ミヨシ石鹸 「そよ風 液体せっけん」などリニューアル
  • P&G 「ジェルボール」が新セグメントを確立 「アリエール」改良
  • トイレタリーJインク 「サフロンしあわせクジラ」シリーズ今秋発売
  • プラネット 「洗濯」意識調査 洗濯頻度高いのは若年男性と中高年女性
  • ミマスクリーンケア 「緑の魔女」10㍑詰替え用洗濯洗剤を展開
  • 第一石鹸 プッシュ式超濃縮衣料用洗剤「ノヴァージュ」改良発売
  • シャボン玉石けん 「シャボン玉スノール」好調 「肌ケア洗濯」を訴求
  • 東邦 「ウタマロ石けん」が大ヒット TVCM、SNSなどで情報発信
  • ソフトブレーン・フィールド 18年以降の洗濯洗剤トレンドを分析
  • ウエ・ルコ 「泡で洗うエリ・そで洗剤」が好調 詰替構成比が拡大
  • マルフクケミファ 「KiRei衣類用液体洗剤+柔軟効果2in1」販売
  • ハイネリー 「毎日のお洗濯を石けんで」多彩なラインアップを用意
  • PRページ NSファーファ・J 固形洗剤「ランドリースクラバー」新発売


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