今週の注目トピックス

2021年7月21日号掲載記事より

21年上半期 メーカー各社動向 コロナ禍だからこそ、未来に向けて行動を

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 2021年1~7月前半の日用品化粧品業界は、ひと言で言えば昨年来のコロナ禍を引きずった月日だったと言える。その上半期にメーカー各社では、厳しい環境を1つのばねにして、コロナ禍だからこそ未来に向けての行動を進める姿も少なからずみられた。
 まずは脱炭素やエコ物流、リサイクル等の環境負荷軽減への動きが進んだことだ。
 またジェンダーレスや多様性、女性支援などが、今年に入って更に大きくクローズアップされたのも特徴的だった。
 更にはAI・ロボット技術やIoT、デジタルトランスフォーメーション(DX)を駆使してのメーカー各社による物流や製品開発、契約電子化などの動きがより活発化したことも特徴の1つとして挙げることができるだろう。もちろんこれらの動きは数年前から大きく取り上げられるようにはなったが、コロナ禍においてこの流れが更に鮮明化されたことは間違いない。
 このほか、メーカー各社では、自らの得意分野を生かし、生活者に対するサービスを展開。オンライン交流をはじめWEBや独自スマホアプリなどの活用による健康生活サポートや商品紹介・提供などでも多面的な役割を発揮した。
 なお、資生堂が2月に「TSUBAKI」「SENKA」等を展開するパーソナルケア事業を英国の投資ファンドCVC Capital Partnersに譲渡。これに伴い6月17日、その事業承継会社の名称を「㈱ファイントゥデイ資生堂」に決定し、7月1日から始働したが、このニュースは久々の大手メーカーにおけるM&Aのトピックとして注目を浴びた。

大木ヘルスケアHD、「秋冬用カテゴリー提案商談会」がスタート

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 大木ヘルスケアホールディングスは7月9日、7月1日から開始した「2021 OHKI秋冬用オンラインカテゴリー提案商談会」について、マスコミを対象にオンライン記者会見を開催。松井秀正社長と実行委員長の板本敦志氏(大木・取締役営業企画本部マーケ&プロダクト事業部長)が出席し、企画主旨や独自の提案内容などを、映像などを使用して説明した。
 今回の展示コンテンツは20。メインテーマは前回同様、「新しいお客様をつくる。新しい売上げをつくる」としている。
 開催の主旨や内容について松井社長は、ドラッグストア業態卸からヘルス&ビューティケア特化型卸へと考え方を変える必要性を示した上で、「今や、ドラッグストア企業だけでなく、スーパーやホームセンター等異業種の方々との取引も増えており、商品の提案方法もその業種に適した形に変えている。中でもドラッグストア業界は10兆円産業化を目指しているが、それには新たな商品カテゴリーの創出、ラインロビングの必要性がある。今回は取引先それぞれに適した提案を用意した」と説明した。
 一方、板本敦志実行委員長は展示内容について、「人口減少の中、コモディティ商品の売り上げ減少は避けられない。地域に潜む潜在需要をいかに発掘し、店頭で展開できるかが重要。特に新たなラインロビングは必至であろう」と解説。この考え方をベースにした新たな提案として、従来より注力する「コンタクトレンズ」「補聴器」「ペット」「園芸用品」に加え、「マスクシンドローム対策」「ナイトルーティーンで快眠を手に入れろ!」などの独自提案を披露した。

日用品メーカー10社とK-CEP、使用済みプラ回収実証実験を開始

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 エステー、花王、クラシエホールディングス、小林製薬、サンスター、シャボン玉石けん、P&Gジャパン、マンダム、ユニリーバ・ジャパン、ライオンの日用品メーカー10社(50音順)は、九州エリアでのサーキュラーエコノミーの実現をめざす企業連合「九州サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(K-CEP〈ケーセップ〉)」が7月9日から北九州市で開始した、使用済みプラスチック回収実証実験「MEGURU BOX(めぐるボックス)プロジェクト」に参加している。
 本プロジェクトは、福岡県北九州市内のハローデイ店舗や公共施設等に使用済みプラスチックボトルやパウチ等を回収する「MEGURU BOX(めぐるボックス)」を設置して住民に分別回収を呼び掛けるとともに、ICTの活用により参加住民の属性(個人を特定可能な情報を除く)と回収量・頻度などを蓄積・分析・検証し、資源回収の促進に向けた仕組み化の検証、回収したプラスチックの水平リサイクル等の推進を目指すもので、北九州市や10社以上の企業・団体が連携する日本初の取り組みとなる。
 回収対象品目は使用済みプラスチックボトルやパウチ等(プロジェクトへの参加の有無を問わず全てのメーカーの商品)で、回収した資源はアミタ北九州循環資源製造所で商品毎に選別し、量・質を確認後、リサイクル(研究目的での引き取りを希望する日用品メーカー分を除く)する。
 また、住民の回収分別参加にあたっては、スマートフォンアプリの「LINE」を利用するのも特徴となっており、同プロジェクト公式アカウントを友だち登録し、回収対象品のバーコードを読み取って回収ボックスに投入すると、回収量に応じた金額(1個5円、1日1人上限15円)が事前に選んだ社会支援団体(3団体から選択)に寄付される。
 なお、本プロジェクトは今年度中に「ジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(J-CEP〈ジェーセップ〉)を立ち上げ、日本全国に活動を展開していく予定としている。

花王、AI活用した自動棚割りアルゴリズムを開発 実証実験を開始

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 花王は7月8日、コンシューマープロダクツ製品の販売を担う花王グループカスタマーマーケティングとエル・ティー・エスが共同開発した人工知能(AI)による自動棚割りアルゴリズムの実証実験を7月から開始し、棚割り作業の自動化による業務改善と販売店の売り場づくりの効率化を目指すと発表した。
 棚割業務は、顧客に合わせた品揃えの検討や消費者の購買行動の変化に対応し、「見やすく・選びやすく・取りやすい」売り場づくりのための重要な活動の1つだが、店舗ごとに異なる売場規模や商品構成等に応じて、数多くのパターンを人が経験をもとに時間をかけて作成する必要があり、販売店・メーカー・ベンダーにとって大きな業務負担となっている。
 同社はこのアルゴリズムを活用することで、最大で棚割り作業時間を従来の60%削減できると見込んでおり、顧客へのより創造的な提案活動に注力できると期待をする。今後、販売店との実証実験を通して、効果検証とさらなる改善・効率化を目指していく。
 将来は、AIの進化により、店舗周辺の地域特性や顧客の購買行動の変化を検知し、より効果的な棚割りを自動生成することで、さらなる棚割業務の効率化と、売上・利益の改善や欠品・返品の削減による売場生産性の向上を目指すとしている。

NID、「第106回上期展示商品約定会」開催 421社が出展

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 日本ドラッグチェーン会(NID)は7月6、7の両日、神戸国際展示場で「日本ドラッグチェーン会2021年、第106回上期展示商品約定会」を開催した。
 今回は、出席加盟社45社293人、出展メーカー421社(1224人)、参加総数466社(1517人)。新規出展メーカーは5社となった。
 また、成約高の目標は362億円。取扱高構成比は、食品41%・医薬品19%・衛生ヘルスケア16%・ビューティー11%・ハウスホールド10%・その他3%で、新規出展PB・専売品については、61メーカー・182品目で内訳は医薬品が28品目・食品(含健食)80品目・衛生ヘルスケア6品目・ビューティー37品目・ハウスホールド26品目・その他5品目となっている。
 また、展示会2日目となる7日には、神戸ポートピアホテルにおいて、記者会見が行われ、関伸治会長(セキ薬品)、森信ニッド社長(ドラッグストアモリ)、浦上晃之商品開発委員長(ゴダイ)が出席し、今回の展示会やNIDの現況などについて説明を行った。
 この中で、関会長は「バーチャルでは商品の良さが十分に伝わらなかったり、営業面で最後の一押しができず、うまく成約につながらないということもあり、今回はリアルで開催した」とリアルでの開催の意義と感染症対策にも万全を期したことを説明。
 また、NIDの現況については、加盟社73社、店舗数4101店舗、加盟社総年商1兆1968億円となっているが、関会長は2025年に向けた目標として、加盟企業のドラッグ部門での総年商1兆5000億円、その内調剤売上高1500億円、更に日本全国のドラッグストアの総年商の15%の売上高の維持、更にNIDの取引金額1500億円、その内プライベートブランドが600億円を達成していくことを示した。


2021年7月21日号 記事一覧

会合・発表会

  • ローソン、ナチュラルローソン誕生20周年で説明会 食品の量り売りを開始
  • エステー、秋の新製品説明会をオンライン開催 ムシューダ統合など発表
  • ファンケル、「最新コラーゲン研究成果」説明会 独自開発成分を紹介

経営・施策

  • スギ薬局・PALTAC・ライオン、サプライチェーンイノベーション大賞受賞
  • 小林製薬、新型コロナウイルスワクチンの職域接種を開始
  • リード エグビジション ジャパン、「RX JAPAN株式会社」に社名変更
  • 良品計画、健康領域に参入 クオールHDと連携した「まちの保健室」展開
  • ライオン、オーラルケア社内研修プログラムをオンラインで実施
  • NSファーファ・里村社長インタビュー 売上高は増収傾向で推移
  • ツバキスタイル 化粧品容器の循環リサイクルシステムをスタート
  • ライオン「ミガコット」、「昼歯みがき」推進プロジェクトを実施
  • 牛乳石鹸共進社、「牛乳石鹸のうた」に合わせた「入浴体操」を開発

製品・サービス

  • プラネット、「2021年秋冬新製品カタログ」発行
  • ユニ・チャーム、新ペットブランド「フィジカライフ」発売
  • 国光産業、7色芯の家庭用ローソク「からふる蝋燭」新発売
  • 明色化粧品、ディズニープリンセスの「DETクリア」企画限定品発売
  • PPIH、P&G「ダウニー」新フレーバーをドンキで日本で一番早く発売
  • エビス、「プログリップ」に新シリーズ「typeⅡ」を追加
  • コーセーコスメポート、「ジュレームリラックス」プーさんデザイン発売
  • ユニ・チャーム、「デオトイレ 取替サンド・シート」限定の香り発売
  • 日本製紙クレシア、すべてのトイレットロールを長尺化へ
  • ビオメディクス、マスク専用アロマ「マスク着るアロマカプセル」新発売

宣伝販促

  • 資生堂「ワタシプラス」、夏のサンケア&美白ケア2大キャンペーン実施中
  • エステー、「消臭力」新CMの放映開始 「2021西川貴教編」
  • クラシエHP、「\みんなの/ためして!ナイーブ投稿キャンペーン」実施

人事・組織

  • 花王、人事異動・機構改革

決算

  • ウエルシアHD、2022年2月期第一四半期決算は増収減益 物販は計画未達
  • 良品計画、2021年8月期第3四半期決算発表 堂前専務の社長昇格も報告

研究開発

  • バスクリン、「メントール配合炭酸ガス入浴剤」の入浴効果を研究
  • サンスター、論文発表「歯の本数多く、かみ合わせ良いほど医療費が安い」
  • 花王、自発的に髪が揃う技術を開発 美髪の鍵は毛流れが揃うこと

調査・統計

  • エステー、職場内の感染対策の意識調査 約6割がコロナ感染に「不安」
  • エステー、接客業の新型コロナの影響を調査 除菌作業者の7割が感染不安
  • 西化工 21年1~4月化粧品統計 頭髪用は復調傾向も皮膚用など不振
  • 東家同 21年6月度市況概況価格調査 チラシ販促は減少、EDLP主体に
  • ナリス化粧品が調査、幼児の日焼け止めは「肌に刺激ないこと」を最重視
  • KSP-POS 2021年6月 カテゴリー別ランキング
  • ユニ・チャーム「ソフィ」、年代別の生理痛についての解析結果を発表
  • KSP-POS 2020年上半期 カテゴリー別ランキング

イベント・展示会

  • 香りの技術・原料展が大阪で開催 35社が出展し615名が来場
  • 東京医療衛生用品フェアの開催中止を発表
  • ユニリーバ・ジャパン、「高校生インターンシップ」オンライン開催
  • 全卸連、「第4回CSSカップ」「第3回SSSカップ」ボウリング大会日程発表

施設・店舗

  • ライオン、新本社ビルオフィス棟がスマートウェルネスオフィス認証取得

時評・コラム

  • 日雑談 ドン・キホーテ北千住西口店を訪問

特集 【夏季特別号①】

    特集

    • 入浴剤 コロナ禍で入浴剤ニーズ高まり伸長傾向に
    • 入浴剤 花王 湯上がり後、さらさら肌つづく「バブ オフロでオフ」発売
    • 入浴剤 バスクリン 夏のだるい疲れに効果的な入浴方法を提案
    • 入浴剤 牛乳石鹸共進社 「贅沢泡とろ」から「アンバーミルクの香り」
    • 殺虫剤・虫ケア用品 殺虫剤関連市場、21年前半は前年同期比96%で推移
    • 殺虫剤・虫ケア用品 フマキラー TVCM、プロモ等積極的な施策展開
    • 殺虫剤・虫ケア用品 大日本除虫菊 「ゴキブリムエンダー」今期も好調
    • 殺虫剤・虫ケア用品 アース製薬 「2021の夏も、アースが守る。」

    特集 【夏の保存・調理関連品】

      経営・施策

      • 巣ごもり生活続き、保存・調理関連品の需要が拡大

      製品・サービス

      • 旭化成HP 高まる保存・簡単調理ニーズに対応 多彩な企画を提案
      • ライオン 「リードクッキングペーパー」使用の便利な調理方法を提案
      • クレハ 積極的なマーケティング施策を実施して拡販バックアップ
      • 宇部フィルム 「ポリラップ」安定供給で高評価 「耐熱ラップ」新発売


      石鹸日用品新報案内

      上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「石鹸日用品新報」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。