◆インド・マレーシア視察レポート@(全体概要)
 

 日石工組がインド・マレーシアに向け視察団を派遣 

 日本石鹸洗剤工業組合(瀧山謙理事長)は、経済のグローバル化が加速する中、世界が注目する大国インド、そして石油原料の高騰でさらに需要が増すパーム油の世界有数の生産地であるマレーシアに向け、視察団を組織し2006年11月5日から11月12日までの8日間、両国での視察を行った。本紙も視察団に参加し、同行取材を行い、今号では全体の概要を、そして次号からマレーシア編、インド編に分けて視察レポートを掲載する。
 今回の視察団は、中国に次ぐ世界第2位の人口を擁し、目覚しい発展を遂げつつあるインド経済について理解を深めるとともに、インドの石鹸、洗剤市場と油脂原料等の生産、輸出入の状況についての調査、またマレーシアではパーム油を原料とする天然高級アルコール、脂肪酸、石鹸等の生産、輸出状況について調査を行うことを目的に結成されたものである。
 団長には瀧山理事長(日本合成洗剤)、副団長には永井副理事長(クロバーコーポレーション)がそれぞれ就任。組合員、業界紙記者ら計17名(一部日程のみ参加も含む)が参加した。

 一行は11月5日朝、東京発、大阪発の2班に別れて出発。マレーシアの首都クアラルンプールで合流したのち、さらに飛行機を乗り継ぎ宿泊ホテルのあるペナンに向かった。
 2日目(6日)は、ペナンにある花王の現地法人(FCM/FATTY CHEMICAL MALAYSIAほか)や地元の有力油脂関連企業のACIDCHEMを訪問し、マレーシアの経済状況全般、そしてパームオイルや石鹸チップの現状についての話を聞くとともに、両法人の工場などを見学した。そして夜にはペナン島北部のリゾート地にあるシーフードレストランで、昼間の企業訪問でお世話になったFCMの平尾宗樹マネージングディレクターも交えて会食するとともに結団式を行なった。
 3日目(7日)は、ペナン島で半日観光を行ったのち、クアラルンプール経由でインド最大の経済都市であるムンバイ(旧ボンベイ)へと向かった。クアラルンプールから空路で約5時間、現地時間の午後10時過ぎにムンバイ空港に着いた。現在のグローバル経済でこれからの主役と目されているBRICsの一国であるインドの地に一団は足を踏み入れることとなった。
 専用バスで約1時間、宿泊先ホテルのジ・オベロイ・ムンバイに着いたのは12時間近であった。深夜になろうかという遅い時間にもかかわらず、バスからホテルまでの間、溢れんばかりの人が町に見られ、人口10億人という大国の一端を垣間見、嫌が上にもインドに対する興味は高まっていった。しかし、一方で最初に訪れたムンバイでは、今年7月に200人近い死者、そして600人を超す負傷者の出た大規模な列車爆破テロがあり、また10月には首都ニューデリーでのデング熱流行など、不安な一面も抱えつつの入国となった。
 4日目(8日)は、午前中にBSE(ムンバイ証券取引所)を訪問し、インド経済の現状や投資状況について話を聞いた。BSEはインド最大の証券取引所で、その設立はイギリス植民地時代に遡り、ロンドン、ニューヨークに次いで世界では3番目、そしてアジアでは最も歴史のある証券取引所である。
 午後から一行は、インド国内最大規模の化学製品の展示会「INDIA CHEM 2006」の会場を訪れた。同展示会は2年に1度開催され、今回はアメリカ、中国、ロシア、ドイツ、イタリア、日本、ASEAN(東南アジア諸国連合)などから300社を超える出展があり、今回のゲスト国日本からは35社が出展していた。
 5日目(9日)は、午前中ムンバイ市郊外にあるインド有数の油脂化学製品、界面活性剤メーカーのGodrej Industriesを訪れ、同社幹部から同社の概要並びにインドでの石鹸、洗剤市場と油脂原料等の現況について話を聞いた。
 午後からは、ムンバイ市内の市場などを見学した。インドでは大きなスーパーやショッピングセンターはほとんどない。小さな規模の商店や市場が市民の買い物の場となっているのが現状だ。
 6日目(10日)には、ムンバイを経ち、空路でジャイプールへ。ジャイプールで観光を行い、その日のうちに片道約6時間、舗装が十分ではない道を揺られながら専用バスでアグラに向かった。
 7日目(11日)は、インド有数の世界遺産であるタージ・マハルやアグラ城砦を見学。そして、アグラから再びバスで4時間余り、インドの首都ニューデリーへ向かった。そして23時過ぎに空路で再びマレーシアのクアラルンプールへ。機中泊を経て翌12日(8日目)には、東京班は11時発、成田18時35分着便で、大阪班は、クアラルンプール市内を見学したのち同日23時55分発関西空港翌朝7時着の便で、それぞれ無事帰国した。
 
【日石工組・インド・マレーシア視察団メンバー】
(順不同、敬称略)

 団長=瀧山謙理事長(日本合成洗剤社長)▽副団長=永井正一(クロバーコーポレーション社長)▽メンバー=米田義章専務理事、高瀬和雄(第一石鹸社長)阿部守利(ミマスクリーンケア専務)、中野裕司(フェニックス社長)、志水美智葉(フタバ化学専務)、片桐純平(コープクリーン社長)、塩野武男(アイオイ石鹸専務)、三木逸郎(ミヨシ石鹸企画部部長)、水野勝己(ミヨシ石鹸執行役員 工場長)、高橋正市(玉の肌石鹸常務)、松山浩之(太陽油脂家庭品部販売一課係長)、阿部徹(ミツエイ社長)、小林輝也(丸紅精密化学品部精密化課)太田健一(洗剤新報社)、若間泰徳(石鹸新報社)以上17名。




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