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BtoBの広がりはもちろん当業界固有の現象ではなく、社会全般に言えることだ。これはインターネットやそのインフラの普及がその背景にあり、今後もBtoB市場は拡大傾向が続くと予想されている。経済産業省によれば、2003年のBtoB市場は、実に68兆円規模になるとの予測を立てている。
日本より一足早く消費の曲がり角を迎えたアメリカの小売業は、ITを使った効率化を生き残りの必須条件として大競争時代を乗り越えてきたが、さらに21世紀を迎え、アメリカだけでなく世界の有力小売業はインターネットを活用した大掛かりなBtoBへの取り組みを推し進めている。複数の小売業と複数の納入業者がネット上で取引を行うGNXやWWREなどの設立もそうした動きの1つである。
こうした中、1985年の設立以来、「100%オンライン受発注構想」を掲げ、トータルEDIなど業界のeビジネスのインフラ整備を続けるプラネットは、業界メーカー各社がインターネット上でBtoBを展開する際の統一的な入り口(シングルポータル)の開発をし、昨年後半から試験的な運用を継続している。すでにメーカー22社が実行委員会として参画し、今年4月にはプロトタイプを、そして8月には本格稼働できるよう準備を進めている。
現在、業界メーカーの多数が自社のホームページを設け、一般向けの公開を行っている。しかし、企業間取引を前提とするBtoBにおいては、一般向けサイトと違い、不特定多数というような全面的な開示はできない。つまり、取引相手によって何らかの制限を設けざるを得ないのが通常である。例えばメーカーが新製品を出す場合、卸店の仕入れ担当者と小売店のバイヤー等に出す情報は必ずしも同じではないし、ライバルメーカーにも情報の開示は避けたいという事情は当然出てくる。そこで、各メーカーでは、これを防ぐために卸店や小売店の担当者に個別のIDやパスワードを設けて必要な情報を必要な相手に対してのみ情報を提供するということが、一般的に行われるようになっている。
しかし、その半面受け手側は、多数の取引先からそれぞれのパスワードやIDを取得するため、煩雑さやわずらわしさが出てきてしまう。これを安全性を確立しつつも複数のBtoBサイトに1つのパスワードやIDで必要な情報を取り出せるようにするのが、同社の「業界シングルポータル」である。
このシングルポータルの確立により、小売店や卸店の担当者は、1つのパスワードやIDで複数のメーカー情報を閲覧し活用することができるようになる。そこには、新製品情報だけでなく、単品情報、マーケティング情報など様々な情報を蓄積することが可能で、販売店にとっては、貴重な情報の取り出し口となるはずだ。
またメーカーは、そこに入ってきた人の業種や業態、企業などの属性を識別してその人向けの最適な情報を提供することができるので、安全面と効率性の両方を実現することができるというものだ。
この業界シングルポータルは、セールスが日々提供している情報+αをWebで提供し、サプライチェーンの協働を実現する新たな情報系のサービスであり、プラネットならではの安全性と効率性を実現するものである。今後業界メーカーのBtoBサイトが増えてくれば、その重要性、必要性は広く認知されるものとなるだろう。
また、内容的にも様々な工夫がなされており、単に個々のメーカーのサイトへの入り口であるというだけでなく、プラネット独自のコンテンツも数多く用意され、シングルポータルはまさに1つの入り口を基に多元的なサービスを展開するものだ。
基本コンテンツでは、個々のBtoBサイトを通じて取引先への企画提案や棚割提案など個別情報の提供を行ったり、取引先や社内への情報公開なども行われる。さらに新商品発売日カレンダーや商品カタログ、CM情報などを掲載するコンテンツ、また、時事の業界動向がまとめられた業界ニュース(石鹸新報社提供)をはじめ、商品トレンドにもつながるTV番組、雑誌情報、そして祭事のアイデアやインタビューなどの情報を掲載するお役立ちコンテンツなども用意している。
国内でも今後はBtoBに向けた取り組みがさらに活発化することは必然であり、業界シングルポータルの構築は、今後プラネットの大きな役割となってくることは間違いないだろう。

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