石鹸日用品新報 10月31日号より   

 2007.10.29更新

◆花王、20年3月期中間決算 新製品寄与で売上増も、原材料高で経常利益減

 花王は10月23日、平成20年3月期の中間決算(連結)概要を発表した。同中間期の売上高は各事業が新製品の寄与並びにカネボウ化粧品の連結対象期間が前年同期の5カ月から6カ月となったことなどにより、519億円の増加(前年同期比8.6%増)の6544億円となった。海外売上高の円安による為替変動の影響を除いた実質伸長率は6.2%。
 売上原価は、前年同期の2449億円から278億円増加し、2728億円となり、この結果、売上総利益は前年同期に比べ6.7%、240億円増加の3816億円となった。また、営業利益は前年同期の584億円から28億円減少し555億円(前年同期比4.9%減)、経常利益は584億円から34億円減少し550億円(同5.9%減)となった。
 コンシューマープロダクツ事業(ビューティケア事業、ヒューマン・ヘルスケア事業、ファブリック&ホームケア事業)の売上高は、前年同期に対して7.1%増の5442億円。一方、国内市場ではトイレタリー主要製品の消費者購入単価が前年同期と比べて改善しており、同社グループは、市場の変化に対応した高付加価値新製品の上市や、既存品の改良発売、家庭用製品と化粧品(花王ソフィーナ)の販売会社統合及び店頭展開活動などを一層強化したことにより、売上高は6.2%増の4340億円となった。
 アジアでは、日本を含めた一体運営の推進や、構造改革による販売力の強化などの効果が現れ、売上高は23.4%増(為替変動を除くと実質プラス12.9%)の421億円となった。欧米では、市場競争激化の影響を受け、売上高は7.4%増(同実質マイナス0.1%)の762億円となった。



◆全日宗教用具協組研修会でローソク・線香の普及を訴求

 10月18日に奈良市内で開かれた全日本宗教用具協同組合(安田松慶理事長)全国研修会でのパネルディスカッションに、全日本ローソク工業会の鳥居邦夫氏(鳥居ローソク本舗社長)と日本香堂社長・小仲正克氏がパネラーとして参加し、原料高騰に伴う厳しい生産状況や、今後の普及への課題などについて率直な討論を交わした。
 鳥居氏は工業会を代表して、石油高騰に伴うローソク原料のパラフィンワックスの度重なる値上げを受け、ローソク業界は厳しい局面に立たされていることを切実に訴え、「今後の業界の存続をかけて、共に行動する中で危機的な状況を打開する道を見出す時」であると述べた。また他の要因と比較してローソクによる火事の発生率は非常に低く、これを完全になくすために燭台メーカーとも連携して対策を図っていることを説明し、「安全で安心なローソク」を今後もアピールしていくことを強調した。
 一方、小仲社長は、線香原料もグローバルな原料事情により、供給がタイトになってきていることを報告。また普及に向けて、「線香やローソクは、身を浄めるモノであり、この本質的なことをしっかりと伝えることが大切である」とし、春・秋の彼岸、お盆、年末だけが需要期であると決め付けるのではなく、実家に帰ってお墓や仏壇に手を合わす機会になる5月のゴールデンウィークや母の日をはじめ、日常生活の中で、線香・ローソクを普及させる意義を語った。
 更に信仰の問題に討論が及ぶ中、鳥居氏は、神棚や仏壇にローソクを灯すことは、日本人が古代から生活の糧として守り続けていたことであり、「次の世代に伝えていくべき大切なこと」であると言及。小仲氏も香りと生きていくことの関わりを取り上げ、「本当の癒しは、今生きている自分が、祖先に手を合わせることで生まれる」と述べた。



◆資生堂3月期の中間決算短信を発表

 資生堂は10月25日、平成20年3月期の中間決算短信(連結)を発表した。同中間期の連結売上高は3628億7000万円(前年同期比4.5%増)と順調な実績を確保。国内売上高は若干前年同期実績を下回ったが、中国を中心とした海外売上高は大きく伸長した。
 営業利益は320億6800万円(前年同期比24.2%増)、経営利益も332億3000万円(同18.9%増)と大きく増加した。中間純利益は129億円3900万円(同37.9%増)と大きく増加した。
 国内化粧品事業の売上高は2253億3400万円(同1.7%減)となった。化粧品事業の売上高は、カウンセリング化粧品、トイレタリー製品が前年並みの水準を確保した一方、セルフ化粧品が減収となり、全体として前年同期実績を若干下回った。同中間期は、カテゴリーでトップシェアを目指す6つのメガブランドと、チャネルを限定して顧客との関係性を深める「顧客拠点深耕型」の2大ブランド、合わせて8つの重点育成ブランドを中心に、新ライン・新アイテムの追加や主力アイテムのリニューアルなどを実施し、ロングセラーブランドとしての育成を図った。
 海外化粧品事業の売上高は、中国をリード役に各地域での売上が順調に伸びたほか、円安影響もあり、1266億8600万円(同19.2%)増。その他の事業の売上高は108億4900万円(前年同期比8.5%減)となった。フロンティアサイエンス事業(医療・研究期間向け)は、化粧品や医薬品、食品の原料となるバイオヒアルロン酸を中心に売上げを伸ばした。



◆ロジスティクス全国大会開催 ライオン藤重社長が基調講演

 「ロジスティクス全国大会2007」(主催=日本ロジスティクスシステム協会)が10月23日と24日の2日間、東京で開催された。
 この大会は、同協会が毎年10月に展開するプロモーション活動「ロジスティクス強調月間」の一環として、ロジスティクスの普及・促進、地域活性化などを目的に、東京、中部、関西、九州の全国4地区で講演・事例報告会を開催するもの。16年目を迎えた全国大会の東京会場は、統一テーマ「ロジスティクスによる企業価値の向上を求めて」のもと、製造業、物流企業、小売チェーンなど各業界の役員・物流担当者約150名が出席し、盛大な規模での開催となった。
 なお、23日には、苦瀬博仁大会委員長(東京海洋大学)の開会挨拶、ベリングポイント・内田士郎社長による特別講演「日本版SOX法への対応〜ロジスティクス領域との関わりについて〜」に続き、ライオン藤重貞慶社長が「ライオンの環境対応とロジスティクス―環境対応先進企業をめざして」をテーマに基調講演を行った。
 また、24日には、同協会・後藤卓也副会長(花王)をプレゼンターに、今年度「ロジスティクス大賞」ならびに「物流功労賞」の表彰式と記念講演が行われた。



◆「トモズエクスプレスThinkPark店」オープン 医薬品の品揃えを充実

 住商ドラッグストアーズ(東京都文京区、師岡伸生社長)は10月25日、東京・大崎にオープンした新複合施設「ThinkPark Tower(シンクパークタワー)」内2階に新店舗「トモズエクスプレスThinkPark店」をオープン。オープンに先駆け23日に内覧会を行った。
 「トモズエクスプレスThinkPark店」は、大崎駅西口から直結した商業施設が集積するシンクパークプラザの2階のオフィスエントランスのすぐ傍という恵まれたロケーションにある。売場面積約47坪のスペースに、医薬品、メークアップ・化粧品、健康食品(製菓含む)、飲料(栄養ドリンク、清涼飲料)、雑貨・輸入雑貨などの豊富な品揃で、明るく見やすく整然とした売場を展開。“また来たくなるような丁寧な接客”を特長とし、常時2〜3名のスタッフが接客販売にあたる。
 同店は、オフィスビル内にあることから、男性客は20代後半〜50代、女性客は20代前半〜40代前半のシンクパークタワーで働くオフィスワーカーをメインターゲットに想定している。販売施策について桜井由香里店長は、「当店ではお客様の来店頻度を高めるために、風邪薬などの医薬品の品揃えを充実させており、体調が悪くても仕事の都合で休むことができないお客様をサポートします。また、当店には調剤施設はありませんが、取扱商品の約6割を占める一般医薬品の販売には薬剤師が接客に当たり、お客様の体調に合わせた商品をご提案します。また、屋内出入口周辺には、オフィスワーカーのお客様の来店を想定して、飲料(営業ドリンク、清涼飲料、食品(健康食品)などコンビニエンスストアのような品揃えで、レジへの誘導を促します」と語っている。










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メーカー・工業会関連

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■西化工 1〜8月販売統計 ヘアトリートメント・シャンプーが堅調に推移
■花王、“快適感にアプローチ”感情の定量化に成功 快適感は16種類の感情で構成
■企業探訪 ニッサン石鹸「ファーファ」シリーズを積極展開
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商品・販促・市場関連

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流通・関連団体・その他

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■プラネット、11月1日付けで人事異動を発表
■日本薬業連絡会、定例会見開き各参加団体の現状を報告
■女性のためのエコロジーイベント「エコリュクス07」開催
■物流・ロジスティクス事情 Rロジスティクス&物流コストその3〈物流ABC理論〉
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■東京・大崎に新複合施設「ThinkPark Tower」オープン 4つのエリアで構成
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■時評 PBの鍵は“高品質・高価格”
■斜凡珠 優先座席が復活 “性善説”否定と理想
■泡沫 ロイヤルカスタマー戦略の重要性


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